"岡本太郎が語ったガウディ
岡本太郎が何かを造る時、いかに頭に湧いたイメージが微塵も損なわれることなく表出されるかを理解するために、こんなエピソードがある。
1970年に開催された大阪万博において、基幹施設プロデューサであった丹下健三のプランを覆し、会場の屋根を突き抜けた『太陽の塔』だ。テーマ館ができるまでを追い続けていたNHKのカメラクルーが2年がかりで建設作業を記録していたが、この塔については「時間の経緯を映像化できない。なんとかなりませんかねぇ」と相談をもちかけたという。無理もない。岡本が造った塔は最初から彼のイメージそのものなのだ。造る途中に紆余曲折など存在しない。彼は「しょうがないなぁ」と、NHK側の演出を受け入れて、石膏で似たような原型を作ってナタで彫ったり、スケッチブックにイメージを書き連ねたりする様子など、架空の製作過程を撮影したという。"
『ガウディが知りたい!』
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